「マストドン」というSNSを聞いたことはありますか?
今、Twitterユーザーの間でも話題になっています。
その理由の1つとして12月に入ってからTwitterの規約が変更になってアカウントが凍結されてしまうユーザーが増えていること。
ここ数日、Twitterの新しい取り組みが次々に話題になっています。 18日朝には、ツイッタージャパンが自殺願望のつぶやきを相談窓口に誘導する新機能を検討していると産経新聞が報じたと思ったら、18日中に、米国では暴力やヘイトに関する新ルールの適用が開始。 米国では多数の極右アカウントが次々に凍結されているようです。(引用:Twitterの凍結騒動で考える性善説と性悪説の分岐点(徳力基彦) - 個人 - Yahoo!ニュース)
Togetterも12月21日まで1週間凍結されていました。
僕のフォロワーさんの中でも問題なく利用していたのに、不自然なアクティビティを検出したためパスワード変更するまでロックしました。と表示され再パスワード送信先のアドレスが今はもう使ってないアドレスで泣く泣く1からアカウントを作り直した方がいました。
他にも「病み垢」、「bot垢」、「絵師さん垢」などのアカウントもいきなり突然凍結されてしまったというケースが多発していてTwitterの規制強化と凍結に困惑している方や新たな移転先を求めている方も出てきているそうです。
マストドンとは
そんな騒動の中、注目を浴びているのは「マストドン」です。
Mastodonは1つの場所でもなければ1つのルールが指定されているわけでもありません。何千ものユニークで相互接続されたコミュニティから選ぶことができ、さまざまな人々、好み、言語、ニーズに満たされています。ルールが気に入りませんか? それならあなたの好きなコミュニティーを自由に選んで参加できます。さらに良い方法として、あなた自身で、あなたの利用規約のもとにホストすることもできます!(引用:Giving social networking back to you - The Mastodon Project)
つまり、TwitterだとTwitter社が1つの集まりに対し、マストドンは何千ものコミュニティ(インスタンス=グループ)に所属することを選ぶことができるというわけです。Twitterだったら1個しかないので潰れたら全部消えてしまうけど、マストドンは1個消えても他のが生きてたら存続するある意味不死身な作りになっています。
マストドンを始めるにはまずインスタンス(グループ名)を選択します。
興味のあるジャンルを選ぶとさらにその中にインスタンスを選択します。例えば、地域を選択すると各都道府県ごとにインスタンスのグループが作られています。アニメを選択すると各アニメタイトルごとにインスタンスのグループが作られています。
今利用者が多いインスタンスのランキングです。
1位のpawoo.netはイラストコミュニケーションサービスのpixivがホストになっています。利用者人数は172579人が登録中。2位のmstdn.jpはマストドンの日本サーバーです。利用者人数は138178人。3位のfriends.nicoはニコニコ動画で有名なドワンゴがホストをやっています。利用者人数は48570人です。
このインスタンスはたくさん存在するのできっと自分が興味あるインスタンスを見つけ出すことができるでしょう。このインスタンスは自分で作成することもできますし、1度選択したインスタンス以外のインスタンスとも接続できるようになったアプリも出来ているため、今後マストドンが流行るときは1個のインスタンスごとにアカウントを作らなくても接続できるのが主流になっているかもしれない。
TwitterとMastodonの比較
Twitterは制限文字数が140字に対して、マストドンは500文字
つぶやきをツイートと呼ぶのに対して、トゥートと呼ぶ
リツイートはブーストと呼ぶ
Twitterは基本タイムラインが1つ(自分がフォローしたアカウントのつぶやきが流れる場所)だが、マストドンはタイムラインが3つある。
ホーム:フォローしたユーザーの投稿が見れる
ローカル:所属しているインスタンスのつぶやきが見れる
連合:自分のインスタンス以外の連合したインスタンスのつぶやきが見れる
Twitterだとフォロー数0だったらタイムラインが動かないのに対して、マストドンはフォロー0だとしても最初に所属を選択したインスタンスのつぶやきが流れる仕組みになっています。逆に言うと自分のつぶやきがフォローしていない人にも見れるということです。
タイムラインの表示はTwitterと似ていて、その人に「返信」、「ブースト(RT)」、「お気に入り」することができます。Twitterだと個人個人が思い思いのことをつぶやくのに対して、マストドンは掲示板とかLineトークみたいな感じでいろんな人が集まってその時の話題をつぶやくってイメージが強かったです。そのタイムラインには同じ興味を持った人たちの集まりのトゥートしか流れないので各インスタンス毎にそれぞれの特色の話題でトークが盛り上がっていました。
オススメのインスタンスとアプリ
人数が少なくても自分の好きなジャンルのインスタンスに入るとその話題で濃い話ができて面白いと思います。それでも最初は流れを感じたいという人におすすめなのが「Pawoo」、「mstdn.jp」、「friends.nico」この3つのインスタンスです。
「Tootter3.0 for Mastdon」
まずマストドンってどういうものか知りたい方はこの「Tootter3.0 for Mastdon」をダウンロードすることをおすすめします。本登録しなくても各インスタンスの名前・ランキング・オススメを見ることができる上に、それぞれのインスタンスで実際にされているトゥートのタイムラインを見ることができます。
「Pawoo for Mastodon」
「firends.nico」
おわりに
「マストドンって聞いたことあるけど複雑そう」ってイメージをずっと持っていましたが、調べてみると意外と複雑ではなくて理解することが出来ました。
それでも「まだTwitterというSNSが健在なのに乗り移るってどうなの?」って気持ちも心のどこかにはあって、移行したとしても今のTwitterで絡んでいるフォロワーさんが必ずしもマストドンを利用するわけでもないのでどうしようかなという気持ちもあります。(それに長くTwitterやってる分突然完全移行するのも悲しい)
1番の理想はTwitterやりつつマストドンもやるって選択なんだろうけど、そんなに掛け持ちしたらSNS疲れ起こしそうだし、そもそもTwitterで十分間に合ってるし自分から無理にSNSに時間を増やす選択肢を選ばなくていいかなというのが現時点での本音です。
SNSが発達している現代は、発達していない時代では話すことが出来なかった今住んでいる場所から離れている人とでも簡単に繋がれるという便利な反面、その画面の反対側には同じ生身の人間がいることを忘れずに利用しなきゃなと再認識しました。同時に、形は違えど人は支え合って生きていかなきゃ生きていけないのをSNSによって助けられている部分もあるんだなと思いました。
この記事を読んでマストドンに興味を持った方はぜひ登録までいなくてもマストドンのホームページにアクセスしてみてください。
以上!